こちらの記事は
2021年12月24日にアップロードされた動画と同内容になります
動画で視聴するかたはこちらから御覧ください

クロスバイク・フルカスタム 第2話
クロスバイク・フルカスタム 第3話
クロスバイク・フルカスタム 第4話
クロスバイク・フルカスタム 第5話

廃車復活シリーズ 2013以前モデルのジャイアント エスケープ

前編はどういった用途なのか?というヒアリングからホイールとタイヤ選びまで行いました。
後編ではコンポーネント選びからハンドル、カゴやペダルまでフルカスタムしていきます。

コンポーネント・ハンドル選び

まず最初に、コンポーネントというのはクランク、ディレイラー、シフター、ブレーキなど自転車全体を構成していく部品のことです。
もともとの車体についていた部品を使うこともできたのですが、どうしても年代が古いということで今回は一新してより乗りやすい一台に仕上げていきたいと思います。
このコンポーネントというものは高いものから安いものまで色々とあります。
中にはプロ選手が使うようなものもあり、そういったものを選ぶともちろんコストが上がるのもちろんですが高級すぎてもったいない・部品が活きてこないということも起こりますよね。
なので今回はそこそこ乗りやすくて、コストも程々に…というのを目標にやっていきましょう。

コンポーネント

今回使う車体が、前編でも言った通り後ろ側のエンド幅の規格が130mm、リムブレーキでロードバイクと同じ組み方ができる仕様のものになります。
同様にMTBの規格とも同じにはなってくるためパーツの互換性がありますが、重量や操作性を加味して今回はロード系のコンポーネントで組んでみようと思います。

ブレーキ

まず最初に決まったのがブレーキです。
使用する車体にはVブレーキ、もしくはカンチブレーキしか使えません。
カンチブレーキよりもVブレーキの方がおそらく効きが良いはずなので、シマノのVブレーキの方を採用しました。

もともとついていたものがVブレーキであればそのまま使用してもいいのですが、どうしても車輪を挟む剛性の部分が弱くなっていることが多いので経年を加味して考えると良いでしょう。

このジャイアントのクロスバイクはもともとハンドルやシートポスト、ステムに結構シルバー系のパーツが多く使われています。
ただこのシルバーのパーツは経年してくると白錆やアルミが腐食して色がくすんできたりという難点があります。
なのでシルバーのパーツはできるだけ取り払い、スペーサーやシートクランプなどもまとめて黒で統一して全体的にカッコよく仕上げていきたいなと思います。

クランク

それを踏まえてクランクを選んでいきましょう。
今回用意したのがティアグラとソラ。

ティアグラは10段変速で、カラーがガンメタリックで光沢がありシルバーのような色合いになります。
それに対してソラは9段変速ではありますが使用用途的には十分使えますし、ブラックのカラーリングでかつティアグラよりもコストも抑えられるということで今回はソラ(R3000)を選んでみました。

ソラのクランク

ディレイラー、スプロケット

スプロケットにも色々種類があります。
ギアの段数とそれからディレイラーという動くことでチェーンを稼働させて変速をしていくパーツがあるのですが、それらが実際に使う規格とそれぞれ合ってないとうまく動きません。
今回は参考用に用意したものが10段用スプロケットだったため、9段用スプロケットを改めて別で用意します。

また、リアディレイラーにもキャパシティというものがあり、リアディレイラーの大きさによって使えるスプロケットの大きさもかわってくるためそこも組み付けの際にはよく注意しましょう。

ハンドル

自転車のハンドルはこれ一つで印象がだいぶ違ってくるかと思います。
今回は少しMTBぽくはありますが一般的なライザーハンドルを採用しました。

ロード用のドロップハンドルではないものなんですが、できればカゴもあった方が良いかなというのと、楽なポジションの方が良いだろうということでこちらを選びました。
ライザーバーハンドルはハンドルのクランプ部分からライズしているので、乗車姿勢がアップライトな感じになるハンドルです。
悪路という悪路ではまた別ですが、舗装されていない道も割と安定して走れる体勢が取れると思います。

ライザーバーハンドル

またハンドルに合わせて変速レバーもSTIレバーではなく一般的なカチカチと指でやるタイプのレバーを選んでいます。

その他クルーザーハンドル、プロムナードというか少し内側に入ったいわゆるママチャリのような形になるハンドルもありますが、こういうものを選ぶのも面白いですよね。

カゴ・ペダル選び

通勤用が主な用途ということで、通勤時リュックを背負うので夏は背中が暑くなったりしますよね。
なのでカゴもあったほうが良いだろうということと、最後にペダルも選んでいきましょう。

カゴ

カゴもなんでもかんでも取り付けられる、というわけではないので今回の車体に合うものを選んでいます。

ウォルドのバスケット
網が大きめでおしゃれな雰囲気がでるカゴです。
カゴについているフック部分をハンドルにひっかけ、付属のステーをフロントのハブナットでホイールに固定することでずり落ちないように支えます。

ウォルドのバスケット

ライナスのバスケット
こちらも同じようなバスケットになっています。
車輪のクイックレリーズに一緒に固定してフロントフォークの穴につくような感じになります。
こちらはアルミの天板が載っているので、その分重量があるのでその点に注意してください。

その他Vブレーキ用のマウントとフォーク穴を使って小さいキャリアをつけ、その上にカゴを乗せて固定するという方法もあります。
ただその場合ママチャリっぽさが強く出てしまうので、希望の雰囲気に合わせて選ぶと良いと思います。

ペダル

ペダルは乗り方に応じてかなり種類があります。
本来は乗り手の方と相談しながら決めていく部品ではあるのですが、今回はヒアリングを元に決めて行きましょう。
通勤がメインということで、最初からついているようなペダルは当たり障りのないデザインのものが多く、完成車についているものよりはバイクの見た目を壊さないようなものにしたい…。

とはいってもあまり高くて良いものはつけられないのでまずは一般的なフラットペダル。
よくMTBなどに使うようなやつですね。

あとは少し高級感のあるアルミペダル、もしくは乗る方が追々ビンディングも視野にいれているのであれば片面がフラットで裏面がSPDになっているタイプのものもあります。

フラットペダルとアルミペダルに関しては完全にスニーカーや通勤ということなので革靴で乗られる可能性も加味してどちらも対応しているかと思います。
ただ革靴の場合、アルミペダルのように金属のピンがついたタイプだとソールをダメにしてしまう可能性があるので、フラットペダルの方が靴底には優しいかもしれないです。

自転車ペダル

あとは乗りながらご自身の希望や生活、スタイルに合わせて色々と変えてカスタマイズしていければ良いと思います。

組付け

組付けの様子

組付けの様子はこちら「https://youtu.be/ka7I3bWfXAA?si=sNQ-8Ez5j-ogMycf」の動画で詳しく見ることができます。
よろしければ動画も合わせてご覧ください。

最終スペック

完成した自転車

ジャイアント エスケープR3 レストアモデル

純正パーツフレーム、フォーク、ヘッドパーツ
ハンドルFSA ライザーハンドル(アルミ)
ステムスペシャライズド製
サドルフィジーク
シートポストメーカー不明(アルミ)
コンポーネントシマノ ソラ
ホイールシマノ 105ハブ 5800シリーズ(11速化可)
リムH PLUS SON ローハイトリム
タイヤパナレーサー グラベルキング
ペダルフラットペダル
カゴウォルド
泥除け、フェンダーSKS

いかがでしたでしょうか?
組付けの際によりこちらの方が合っている、というパーツもありご紹介したものとは変わっているものもありますが、そういった組んでみてはじめてわかるというのもこのレストアの楽しみかなと思います。

完成車からフレームまで買取はサイクルパラダイスへ

「サイパラの自転車買取」は自転車査定をはじめ、ロードバイクやピストバイク、クロスバイクなどのスポーツ自転車を扱うプロショップの買取専門店です。日本全国より即日対応にてお買取りさせて頂きました自転車をご紹介していきます。関東即日出張、全国梱包不要の宅配買取、店頭持込買取はご好評いただきまして、おかげさまで多くのお買取りをさせて頂いております。
サイパラの自転車買取りの実績は、スポーツ自転車のタイプ別にもご覧いただけます。是非ともご覧ください。

  • yendo