ロードバイク市場が今だに活気をみせるスポーバイクシーンですが、そんな中にあってタウンユースを中心に人気を集めるルイガノ、そして海外のアドベンチャーバイクの人気を受け、日本でも注目を集めるKONAを中心にアキコーポレーションの展示会の様子をレポートします。ルイガノはガノーというロードバイクに特化したブランドを展開していますが、両ブランドとも主軸はロードではないというスタイルをもっています。それ故に自由なデザイン、発想をもったマシンをサイパラ的視点でご紹介していきます。
「TRCシリーズ」 190000円+TAX(TRC 1) 105000円+TAX(TRC 2)
まるでコンセプトバイクのような1台。トップグレードにはシマノの新しいコンポーネント「メトレア」を装備。攻撃的なスタイリングではあっても、デザイン的にうまくアップライトなポジションを設定していて、まさに都会を走るためのマシン。タイヤ設定も27.5×1.5マキシスのスリックタイプのタイヤをチョイスするなど、街中においての様々な局面にたいしてアクティブに走れるセットアップ。新しいクロスバイクといった感じでしょうか?グラフィックも極力少なく奇抜ではあっても、各部パーツに至るまでデザイン含めトータルバランスのとれたマシンです。
「MV CARGO」 69000円+TAX
ヨーロッパではすでに増えつつあるカーゴスタイルの自転車。統計では都市部の物の移動の大半は自転車でまかなえるという試算も。それによって得られる環境的な恩恵は大きい。徐々にではあるが、様々なメーカーから荷物乗せに特化した自転車が出ていますが、ルイガノのMV CARGOは日本の道路事情にマッチしそうなデザインと機能性を感じます。キャリアの耐荷重量は40kg、それに対応するためのロングホイールベースで安定性確保と、フォーク連動ではないフレーム付けのフロントバスケットも考えられた設計。
「CT」 110000円+TAX
正統派ツーリングスタイルをもったスチールバイク。利便性よりもクラシカルな雰囲気を大切にしたマシンではあるが、フロントキャリア、標準フェンダー、各種ダボ穴、700x35cのタイヤ設定などスピードを求めるのではなく、ツーリングという贅沢で自由な時間を楽しむための機能。変速は3×10と十分なギヤレシオ設定。クラシカルな雰囲気を大切にしつつも、街乗りも含め現代的なジオメトリーであることが重要かもしれない。500mmサイズで12.8kgはなかなか優秀。
「GMT」 99000円+TAX
「GMT V」 128000円+TAX
CTと同じくツーリングスタイルの車体ですが、アルミフレーム、STIレバー、キャリア、フェンダー、スタンドを標準装備した現代のツーリングバイク。そしてタイヤ設定も26インチと出先で入手しやすい現実的な設定。海外ではライトパッキングなアドベンチャーバイクも注目されていますが、このマシンはどちらかというとヘビーパッキングを可能とする本格ツーリングスタイルに対応している。GMTにはディスクブレーキをとバタフライハンドルを装備した、上位モデルの「GMT V」もラインナップ。いずれもシュワルベタイヤのマラソンが装備されている事から、作り手のツーリング熱が伝わる内容のマシン。
「PROCESS 153」 236000円+TAX
コナのエンデューロマシンシリーズのプロセスは全4グレードを展開。下で紹介するプリセプトの兄貴分的な存在といっていいでしょう。トップグレードのPROCESS 153DLと同じフレームを使っています。プリセプトと比べると寝かしたヘッドアングルなど、より下りを重視した設計。エクストリームなダウンヒルを目指すなら本格ダウンヒルモデルのオペレーターシリーズをオススメするが、アップダウンのあるコースなどではプロセスでも十分なポテンシャルを持っています。
「PRESEPT 153」 236000円+TAX
マウンテンバイクが主力といっていいコナのプリセプト150。トレイルからダウンヒルまでこなせるマシンですね。名前のとおり前後サスペンションのストロークが150mmとトレイルライドには十分なキャパシティ設定。ホイールサイズは27.5インチと最近の主流サイズ。リヤサスペンションのリンク形状も最近はトップチューブをメインピボットとしたタイプで、日本で攻められるトレイルならこの1台でかなり攻める事が出来そうな1台。
「WAZO」239000円+TAX
とにかくコナはマウンテンバイクのラインナップが多い。リジットフレームのタイプだけでもかなりあります。ファットバイクのウォーゾーはファットバイクでもあっても本格マウンテン仕様。トレイルを本気で走るためのセッティングと、パーツセットアップが特徴。見た目だけでなくファットバイクでしか出来ない、攻められない場所を本気で走れる1台。
「SUTRA LTD」209000円+TAX
コナが提示するアドベンチャーバイク。スタイリングはシクロクロスでも、キャリアが搭載できるフレーム、45Cオフロードタイヤ搭載など、まさにアドベンチャーバイクといった感じです。マウンテンバイクがメインのコナですが、このあたりのラインナップがもっとも面白く、新しい潮流を感じさせてくれました。
「SUTRA」148000円+TAX
上で紹介したスートラがどちらかというとライトパッキングなセッティングに対して、始めからロングツーリングを目的としたようなセットアップ。それと同時にそのまま通勤に使いたくなるような実用的な内容になっています。同じモデルであっても、タイヤ設定やフロント3段仕様など、細部までユーザーを考えたモノ作りを感じるマシン。
いかがでしたでしょう?非常にラインナップ数の多い2つのブランドだけに全てを紹介するのは難しいですが、気になったモデルをご紹介しました。もちろんどちらもフラッグシップにあたるマシンは存在しますが、ラインナップが多い故に見過ごされがち、もしくは売れ筋を考えての受注で、あまり店頭には並ばなそうなモデルも紹介していきました。スポーツバイクが日本でも多く普及して、スポーツバイクを購入するのが初めてではないという方も増えてきました。売れ筋のクロスバイクなどは色々な所で紹介されていますが、これまで乗っていたマシンをベースに、ご自身のバイクライフにマッチした使い方を想像すると、今回紹介したようなマシンたちも特別な魅力があるのではないかと思います。
各種スポーツバイク、自転車パーツの買取り
2016年モデルが出揃い、すでに2017年モデルの車体が発表され始めました。シマノのデュラエース9100シリーズも発表され、新しい商品へと少しずつ移り変わりつつありますが、もちろん2016年モデルは、まだまだ高価買取対象です。お乗り換え、組み替え、グレードアップやカスタマイズなど、不要となったパーツやフレーム、ホイール等ありましたら、是非お声かけください。
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