こちらの記事は
2023年9月18日にアップロードされた動画と同内容になります
動画で視聴するかたはこちらから御覧ください
自転車に乗れば乗るほど、ハマればハマるほど、今乗っているバイクよりもっと良いバイクに乗りたいという欲にかられる方はいらっしゃると思います。
例えば、
アルミのエントリーからカーボンバイクに。
ミドルグレードからハイエンドモデルに。
カーボンロードから趣の変わったクロモリバイクになど。
ですがフレームやパーツには様々な規格が存在するため、中古だし安いからといって下調べもせずにフレームを買うとあとでパーツの新調が必要になったり想定以上のコストが掛かる場合も。
今回はそんなフレームセット購入で失敗しないために、いくつかの注意点をご紹介しようと思います。
ロードバイクの中古フレームの選び方
サイクルパラダイスではサイパラドットコムというオンラインストアで中古バイク商品の販売をしております。
オンラインストアの商品は実は店頭では購入できないんですが、最近では在庫しているごく一部のフレームも店頭で販売を開始しました。
逆に言うと店頭で販売しているフレームについてはオンラインストアには載っておらず、店頭でしか買えません。
買い求めやすい価格帯ということもあって、たくさんご購入いただけています。
そうでなくても最近のSDGsの流れもあり中古完成車や中古フレームの購入を検討する人が増えてるような印象を受けます。
また、最近は新しく登場する完成車やフレームの値段もあがっていて、初心者の方が新たに始めるには少しハードルが高くなっているという状況もありますね。
今現在例えばアルミのエントリーモデルから少しステップアップしたいなとかそういう方にとって、中古でも問題ないのであればということで検討される方が増えているのも理由の一つなのかなと推測しています。
当然当店としてはその中でその選択肢の一つに加えてもらえることについてはとても嬉しいわけですが、特に完成車よりもフレームを買って載せ替えるという場合には注意が必要になってきます。
今乗っているバイクと合う合わない、互換性がわからずにフレームを買ってしまうことがないよう中古フレームを買う時の注意点を規格の話を交えてご紹介していきます。
注意ポイント① 年式
まず1つめ年式に注意。
画像のピナレロのフレーム、これはFPクワトロというカーボンフレームなんですが、今はほとんどがディスクブレーキになってしまいました。
少し前まで出ていたリムブレーキのモデルと何ら変わりがないように思えますが、今主流になっているワイドリムのタイヤ28Cとか30Cの太いタイヤが履けない可能性があります。
2015年くらいからホイールがアイドリング化しておりそれが定着し、当然フレームも進化をしているというわけです。
このフレームは新しいように見えて年式が2011年のもの、なんともう13年落ちという商品。
あまり古さを感じませんが、この時代のフレームに今のワイドリムのホイールをつけてそれに合った28Cとか30Cのタイヤをつけてしまうとフォークの内側、リア三角のステーを擦ってしまうことがあります。
擦ってしまうかどうかは実際につけてみないとわからないのですが、カーボンフレームだから大丈夫だろうということではありません。
フレームは年式に合った当時のアッセンブルがされてたわけですので、そういった規格があべこべになってしまうとつかない場合があるということになります。
注意ポイント② ホイールの規格
続きましてホイールの規格です。
ロードバイクでもディスクブレーキが主流になって久しいですが、どの規格にも黎明期というのは存在します。
ディスクブレーキのロードは2012年ごろからの数年間がそれに値するのかなと思いますが、その時期に出ていたディスクブレーキのロードバイクはとりあえず既存フレームにディスク台座をつけただけという感じのものが多く出回っていました。
厳密に言うと実際はそうじゃないのですが、ディスクブレーキなんだけどホイールの固定方法がクイックレリーズというものが多く存在しています。
写真のバイク(2015年モデル Cannondale SYNAPSE Hi-Mod)が実際にそうなんですが、お客様に例えて言うならば
「今エントリーのアルミディスクロードに乗っていて、少し古いけど当時のハイエンドディスクロードに載せ替えたい。値段も安いしカーボンだしハイエンドだしよく走るでしょ」
このようなお考えの方がいるとすれば、ホイールの固定方法についてきちんとお調べすることをおすすめします。
先ほどご紹介したバイク、シナプスのハイモッドというバイクはご覧の通りディスクブレーキでクイックレリーズ、当時のシナプスのハイエンドモデルですね。
このフレームが中古市場に並んでいたとして、一見すると「ディスクブレーキだから大丈夫でしょ」と言って買ってしまったらホイールが全然合わなかったということになりかねませんので、ホイールの規格に注意してよく確認しましょう。
注意ポイント③ リアエンド・ヘッド周り
次はリアエンドに注意です。
少し話が変わりますが、時代の変化に伴って少しずつビジネスモデルを変化させてきたサイクルパラダイス。
創業当時スタッフもお客様もクロモリのバイクが好きな人が多くてついついクロモリバイクに目が行きがちなんですが、ほとんど同じように見えるクロモリのバイクもやはり年代によって規格が違います。
写真中央のクロモリのフレームは、TESTACH(テスタッチ)。
とても良いフレームで、東洋製のフレームになっています。
例えばリアエンドに注意、というお話ですが、アルミやカーボンのスポーティーなバイク、いわゆるロードレーサーのバイクから少し趣味を変えてクロモリに載せ替えたいという方はいると思います。
ですがそういった方はまずヘッド周りの規格に注意が必要になってきます。
ヘッド周りなんですがまずはアヘッドステムなのかそれともスレッド式なのか。
それからピナレロなどのカーボン製のフレームを買うとヘッドセットがついてきますが、クロモリのフレームはヘッドが付いてない場合もあります。
ヘッドセットを用意する必要がある場合、JIS規格なのかイタリアン規格なのかなどそういった部分にも注意が必要になってきます。
それからリアエンドについて。
リアのエンド幅がクイックレリーズのロードバイクは130mmが一般的なんですが、年式が古いフレームは126mm、それからもっと古いと120mmという規格もあります。
クロモリフレームの場合しなりがフレームにはあるため、少し広げて使ったりしても多少は問題ないですが、購入時にはクロモリだから全部一緒だろうと思わずそういった確認もしてみてくださいね。
ワイドリムのホイールも古いクロモリフレームに関しては使えないケースがあるので、こちらも注意してください。
一見しただけではわからない「規格」をしっかり確認しよう
今回は中古フレームを買う際の注意点を規格の面から考えてみました。
サイクルパラダイス店頭に立っていると、ハンドルくださいと言ってハンドル買っていってそのまま店頭自分で交換してる方も時々いるんですけど、すいません合いませんでしたっていう方も結構実はいたりします。
フレームとなると単価はそれなりに高くなってきますので、買ってから失敗しないためにもその辺はしっかり下調べした上で購入することをお勧めいたします。
完成車からフレームまで買取はサイクルパラダイスへ
「サイパラの自転車買取」は自転車査定をはじめ、ロードバイクやピストバイク、クロスバイクなどのスポーツ自転車を扱うプロショップの買取専門店です。日本全国より即日対応にてお買取りさせて頂きました自転車をご紹介していきます。関東即日出張、全国梱包不要の宅配買取、店頭持込買取はご好評いただきまして、おかげさまで多くのお買取りをさせて頂いております。
サイパラの自転車買取りの実績は、スポーツ自転車のタイプ別にもご覧いただけます。是非ともご覧ください。
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