こちらの記事は
2023年9月6日にアップロードされた動画と同内容になります
動画で視聴するかたはこちらから御覧ください

リムブレーキとディスクブレーキ

動画のコメントチェックをしていたら、こんな質問が目に止まりました。

「Q:リムブレーキはいつ無くなるんですか?」

直球でとても興味深い質問だなと思いました。
昨今の業界を振り返るとそう思わざる得ないと思います。トッププロのレースシーンではもちろんのこと、エントリーモデル以外でRIMブレーキモデルを見かけなくなってきましたからね。

というわけで今回はリムブレーキとディスクブレーキのお話です。

リムブレーキのロードバイクはなくなる?

個人的には完全になくなることはないと思っています。
ですが、リムブレーキモデルはある一定の価格、一定のレベル以上のバイクにはつかなくなると思います。

今の新車ではおよそ7:3ぐらいの割合ですでに一定のバイク以上にはニューブレーキモデルはない状況になってきていて、30万円超えてくるバイクだとリムブレーキの新車はほぼないですね。
あってもグストなど少数のブランドでの取り扱いとなり、カーボンのバイクになるとないに等しいでしょう。

プロのレースシーンにも関係してくる話で、どのレベルプロというかだとは思いますが世界的ないわゆるトッププロ選手は一切使ってないのではないでしょうか。 そういった時代の流行、流れもあり、リムブレーキよりディスクブレーキという方向性にはなってきています。

そうなってくると新しいバイクを買う時はおのずとディスクブレーキ車を選ばざるを得なくなっていきます。
というのも、ディスクブレーキの流れが来てからリムブレーキは新しい部品もホイールもほぼ出ていません。
購入時のその時点では良いかもしれませんが、将来性を考えて購入する場合は有り体に言ってしまえば「未来がない」状況となります。

これまでもそうやって縮小していった規格はあり、そのひとつがVブレーキです。
最初はマウンテンバイクに取り付けられていたVブレーキですが、競技ベースで考えると難しくなり次第に縮小していきました。
また、ロードバイクと並行してクロスバイクの方では数年前はVブレーキモデルが圧倒的に多かったです。
TREK、SPECIALIZED、Cannondaleなど人気ブランドもクロスバイクをたくさんつくっていましたが、ここ5年ほどでVブレーキのクロスバイクはつくられなくなりました。

DISCブレーキが流行し始めて何年?

ロードバイクで言うとレンジが最終形になったのがおよそ2018か19かだったのですが、SPECIALIZEDのディスクロードで言えばそのあたりが一つの完成形になると思います。
ここから当然さらに発展を遂げていくんだと思いますが、それよりも前に出てたディスクロードは一旦ディスクブレーキ付けましたみたいなものがやっぱり多く、今のディスクロードに比べるとクイックリリースだったりとかあらゆる点で完成形とは言えない状況だったと思います。

ディスクロードバイク発展のスタート地点

そういう意味で考えても2018年あたりがディスクロード発展のスタート地点とも言えるんじゃないでしょうか。

リムブレーキの未来

冒頭でもお話した通りRIMブレーキが完全になくなることは無いと思います。
ですが、何を持って「ない」というのか。
Vブレーキのクロスバイクも少ないながら数社のメーカーでは作っているわけですし、新しいものが今後一生出てこないというわけでもありません。
ただ例えばビアンキのニローネもリムブレーキのモデルがありますが、果たしてそれは「競技用」なのか。
競技ができないわけじゃないですけど、初心者向けのものであってプロシーンで使うかどうかと言われたら別の話ということですね。

ある一定の基準からもう上はない、なのでもうすでに「なくなってるといえばなくなっている」とも言えます。

リムの方が良いこと

リムの方がいいことはいくつかあると思うんですが、まずはメンテナンスが簡単ということ、それから全体としてやっぱり軽量になること。
初心者やはじめたての方には安価で扱いやすいリムブレーキの方をおすすめしますね。

また、レース用ではないクロモリフレームのバイクはディスクである必要はありません。
ディスクブレーキが良いことの方が多いんですけど、やっぱり重量は重くなってしまいます。
特にクロモリのバイクはカーボンと比べるとすごく重いので、ディスクである必要があるかどうかで言うと必要ないと思います。

クロモリのビルダーさんがクロモリのディスクロードを好きで作っていたりしますけど、あれはあれでそういう文化、一つのカルチャーだと思うので、それ自体を否定するつもりはもちろんないです。
ただ、昔からあるCOLNAGO、チネリといったクロモリのバイクをあえてディスクにする必要はないかなとは思いますね。

昔からあるクロモリフレームの自転車をわざわざディスクにする必要はない
staff松永

スポーツバイクからは外れますがいわゆるママチャリはさすがにディスクブレーキにはならないと思います。

今リムブレーキを買うメリット

我々の観点で言ってしまえば、ディスクブレーキへの乗り換えが続々と発生している中で、リムブレーキのモデルは冒頭でお話した通り新しいものの生産が減り需要も落ちていくため、段階を経て相馬は安くなっていくと思います。
なので今あえて中古でも新品でもリムブレーキを選ぶメリットで言えば「価格」の面にはなりますね。

新しい製品がでないとなると補修の面での不安もあるかもしれませんが、こちらも新たに良いものが出ないというだけなので中古マーケットであったり、サードマーケットでの取り扱いがあるので今後も乗り続けることは可能です。
例えばシマノのブレーキシューなんかはサードパーティーでシマノ対応のものが出ていたりしますよ。

DISCの次は何が来る?

正直わかりません!
ただディスクから何かに変わるというよりかはその中でもっと細かい変化を遂げていくんじゃないかとは思っています。
例えばリムブレーキもブレーキキャリパーが出た当初はシングルピボットといった支柱が1本だったんですけど、そこからデュアルピボットになりより軽い力で制動力が高いというブレーキになっていった歴史があります。
TREKのバイクでADP(Active Braking Pivot)というものがあり、ブレーキを遅らせつつしっかりコントロールしようというブレーキの新しいシステムなんかもありますし、置き換わるというよりはマイナーチェンジしていく印象なんじゃないでしょうか。

シングルピボットからデュアルピボットへ

自分のスタイルに合わせた自転車を

ということで今回はブレーキまわりのお話をさせていただきました。
お客様のコメントを見てみると、輪行にはリムブレーキが良い、やはり価格の面で一般流通的にはディスクは厳しいなどが寄せられています。
ぜひご自身の走り方やスタイル、自転車との向き合い方で選んでみてください。

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サイパラの自転車買取りの実績は、スポーツ自転車のタイプ別にもご覧いただけます。是非ともご覧ください。

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