こちらの記事は
2021年10月28日にアップロードされた動画と同内容になります
動画で視聴するかたはこちらから御覧ください

サイパラ実験室

今回は自転車のインナーチューブについて。
チューブというのは大きく分けて「ブチル製チューブ」「ラテックスチューブ」「ポリウレタン製チューブ」というものがあります。
例えばラテックスチューブなんかを使っているときに、実際空気が抜けるのが早いんじゃないか?とか劣化はどうなのか?とそういった懸念があると思います

耐久性までチェックするのは難しいのですが、一斉に同じ空気圧に入れて1週間後の空気圧をチェックしてみて、ポリウレタン、ラテックスチューブは空気の抜けが早いのか?ということを確認しています!

チューブ比較

ロードバイク・チューブ比較検証

よく使われているブチル製のチューブです。
完成車に使われていたりとか、よくお店で売られているものの多くはこれですね。

ブチル製チューブ

それからラテックスチューブというのが少しこういう変わった色をしているものが多いのですが、よくあるのはピンクだとかや白っぽい感じのチューブです。
ブチル製のチューブに比べると軽量なので、レースやヒルクライムの時にラテックスに付け替えたりする方もいるようです。

ラテックス製チューブ

一般的にこれもよく使っている方も多いと思うんですけど、軽量かつゴムが何か柔らかく乗り心地が良いとされています。
そのためブチル製よりもラテックス製を好んで使う方も多いです。
ただデメリットとして、ゴムが薄いのか乗り心地が良い分「空気の減りが早い」とも言われています。

staff松永

実際に僕も使ってましたがブチル製チューブに比べるとラテックス製のほうが確かに乗り心地は良いように感じました。

ラテックス製チューブ

そして最後にポリウレタンを使用したチューブ。
自転車は競技となるとスピードを競うことが多くなるためもちろん軽量であるほうがより良いとされています。
ポリウレタンチューブも軽量化を謳っているチューブですので、最近はロードやBMXなどでもよく使われるようになってきていますね。
ただこちらも空気が抜けるのが早い、バルブの根本が折れてコスパが良くないのではないかと言われています。
色はオレンジや黄色が多いです。
触った感じは硬めで、空気をいれると独特なビニールのような感触で、触っていると確かにちぎれてしまいそうな耐久性に不安はありました。

ポリウレタン製チューブ ポリウレタン製チューブ
staff松永

先程も言った通り耐久性についてのチェックはできませんが、空気の抜けについての比較検証をやっていきましょう!

ホイールにチューブをセット

では検証していきたいと思います。
本来であれば同じタイヤでの検証が望ましいのですが、今回はインナーチューブで影響が少ないかなというところでそれぞれ違うタイヤになっています。
また、中古のチューブだと検証結果に違いが出てきてしまうと思ったので、今回はすべて新品のチューブを用意しました。

それぞれ6気圧ほどの空気を入れて様子を見ていきます。

約6気圧で検証

価格帯はどの程度?

通常のブチルチューブは1000円~1500円ほどの価格帯。
それに対してラテックスチューブは2.5倍ほどの3000円から4000円ほど、ポリウレタンチューブも今回使用したものに関しては5000円弱と高額です。
インナーチューブは消耗品でずっとは使えないので1日2日でダメになってしまっても困りますよね。
なので購入に関して慎重になるのもわかると思います。

1周間のチューブ検証結果

[ブチルチューブ]
最初に入れたブチルチューブです。
触った感じはほとんど減っていないように感じました。
実際に空気圧を測ってみると…5気圧、約1気圧ほど減っていますね。

ブチルチューブ検証結果

[ラテックスチューブ]
こちらもまずは触ってみて確認しましたが、明らかに空気が抜けたときの柔らかい触感になっています。
空気圧の結果は3気圧ないくらいで、だいぶ減っていました。

ラテックスチューブ検証結果

[ポリウレタンチューブ]
こちらもまず触って確認。
多少は減っている感覚がありますが、ラテックスほどの減りは感じられません。
空気圧は5気圧に少し届かないくらい、1気圧ちょっと減っている感じです。

ポリウレタンチューブ検証結果

インナーチューブの空気圧検証結果

今回はそれぞれのチューブに約6気圧の空気を入れて検証してみました。
いずれも空気の抜けはありましたが、チューブによって空気の減りに大きな違いが出ています。

・ブチルチューブ 約6.0bar → 約5.0bar
・ラテックスチューブ 約6.0bar → 約2.7bar
・ポリウレタンチューブ 約6.0bar → 約4.7bar

一般的によく使われているのがブチルチューブなんですが、それでも1気圧くらいは減ってしまうためやはり一週間に一度くらいは空気を入れてあげるとホビーライダーの方には良いのかなと思いました。
特にラテックスチューブはすごく減っていましたが、実際に使用していたときも連続で乗る場合は1日で抜けが気になるレベルでしたので、使用する場合乗るたびに空気を入れてあげると良いでしょう。
ポリウレタンチューブはラテックスほどではないですがブチルチューブ異常には抜けていたということがあるので、こちらもやはりなるべく頻繁に入れてあげると良いと思います。
いずれにしても乗る前には毎回じゃなくても良いですが、セルフメンテナンス・セルフチェックの意味でもポンプやエアゲージを使って空気圧を測ってあげると良いかもしれないですね。

常に同じコンディションで走るためにも、それからパンクリスクを回避するためにもチューブの違いと空気圧の抜け、チェックなどは頻繁にしておきましょう!

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