『シマノコンポーネントの買取比較』
現在、自転車コンポーネント(世界ではグループセット)のシェアNo1のメーカー「シマノ」そんなシマノは3年置きほどにモデルチェンジする事で有名です。モデルチェンジのタイミングで、旧コンポーネントを買取してほしいという要望も多く頂く一方、他のグレードや、売るタイミングによる買取時の「差」を教えてほしいという声も良く聞きます。出来るだけ新しく、出来る限り発売から早くというのは当たり前の話ですが、シマノは全てのグレードを一気にモデルチェンジするわけではなく、個々にチェンジしていく傾向にあります。また、デュラエース9000では、リヤのギヤの数が10から11速に変わりましたが、こういった影響によって買取時の価格は変わる傾向にあります。つまり、中古の商品を欲しいという需要によって、買取価格が変わるわけですが、様々な理由から変動しやすいというのが現状です。
「11速化を果たしたデュラエース 9000」
「10速最後のデュラエース 7900」
「速数の違いによる買取価格の違い」
まず新しい商品のほうが、圧倒的に買取価格が高くなるという事は言えます。ですが市場のニーズやシマノのモデルチェンジなどによって変動していくのも事実です。例えば圧倒的に新しいデュラエース9000の買取価格は、7000番台より確実に高価買取ですが、発表から少しすると多くのお客様がホイールの互換性に困ってしまうという事が起きました。この事実によって9000デュラエースの購入になかなか踏み切れず、中古市場でも若干の動きが鈍くなります。時間が経つと、様々な11速対応のホイールや、対応した交換フリーボディ、スプロケットの登場で、少しづつ9000デュラエースにしようという動きが出てきます。
「11速化にモデルチェンジしたアルテグラ 6800」
「まだまだ多い10速のロードバイクコンポーネント」
中古市場は様々な情報によって取引価格に変動が起きます。シマノはスモールパーツの追加生産の中止を発表しました(モデルによって変わりますが)これによって、7900、7800のデュラエース10速タイプの中古相場は上がっていきます。もう手に入らないかもしれないというのは、希少性に繋がっていきます。10速で組んだ自転車のままずっと使いたい、もしくはあと5年は使いたい、ショップとしてストックしておきたいなどさまざまですが、希少性があがれば取引価格も上がっていきます。
「アルテグラに続いて11速化した105 5800」
「時期やタイミングによって変わるシマノのお買取り」
現在の市場のニーズから、もしくは対抗するメーカーのシェア争いや開発競争など、グローバルメーカーとなったシマノは、多くのラインナップをもち、モデルチェンジやグレードアップなどの変化が激しくなっています。ユーザーが使うシマノの互換性や、ロードバイクのムーブメントの変化によってもシマノの製品の価値は変わっていきます。まるで株価取引のように、予期しなかった要因でも買取価格は変わっていきます。ユーザーとしては悩ましいところですが、ご自身のスポーツバイクの趣味におけるステップアップや、予算、そして3〜4年ごとにモデルチェンジするシマノの状況を見越して、買い替えなどの予定を立てていくのが望ましいでしょう。そしてなにより、今お使いのコンポーネントを大切にメンテナンスするのも重要です。