今回は4600系からバージョンアップした「ティアグラ」をご紹介。4700となって少し予想してしまうのが11速化ですね。しかいそういうわけにはいかない事情もラインアップを見ていくとわかります。昨年に105が11速化、上位グレードのデュラエース、アルテグラと11速となっています。現在でもソラが9速なので、今でも多い10速のユーザーがなんだか置いてけぼりに、、じゃあソラが10速化になるのと同時に?と感じますが、そうするとクラリス8速との間の9速がポッカリ、、個人的には現在の上位3グレード11速で、その下に階段状に段数があり7速のターニーへ続くのはバランスが良いとは感じています。速数はあればいいですが、今までの車体やユーザー、グレードというのを考えると、これでいいのでしょう。では新しいティアグラはどこが変わったのか?今回をそれを見ていきます。
クランクが4本アームになりましたね。個人的には5本アーム派でしたが、見慣れて来るといいような気がしてきます。軽量化を考えると必然なのかもしれませんね。アームだけでなく、チェーンリングも変更されているようです。上位グレードでは現在、チェーンリングの裏側はかつての溝デザインとは違い、斜めにする事でスライドして変速するようです。今回の4700では新たにまた、溝が複雑に施されているようです。
4700STIです。ここはクランクとともに目立つ部分なだけに気になる所です。より上位グレード感がでてきましたし、以前のプラスチック感がなくなり、しっかりとした印象です。ここは個人的に好印象。そして大切な握り心地はエルゴノミックデザインを採用との事で、よりスリムになり、グリップ感がましたように感じます。そしていずれ絶滅してしまいそうな、外出しシフターケープルがついにティアグラもインターナルになりました。シマノがインターナル化した時に、シフティングの悪さを感じずにはいられませんでしたが、今回はもう御馴染みになった新型ケーブル「OPTISLIK」を採用。正直このケーブルは凄いです。インターナルでもそれほどの抵抗を感じさせません。
造形的に一番好きなパーツ、リアディレイラー。新ケーブルピッチ設計でよりスムーズになったという事ですが、新しいケーブルの威力が凄くて、気にしませんでしたが、ここの変更は大きいです。特にフロントディレイラーのシフトアップのしやすさは特筆するものがあります。
少しだけ残念なのがブレーキです。それほどの機能的な変化がなく、「R50T5」という新しいブレーキシューの搭載と、シャフトにスラストタイプのベアリングを採用との事です。上位グレードのブレーキがかなりの性能アップをしたので、少し期待してしまいましたが、ここは互換性がないので、完成車を作るメーカーに対してのコストパフォーッマンスのバランスなどを考えているのかもしれませんね。
そしてブレーキに引き続き、これまた少し残念なのが油圧STIレバー。スラムも出してきてますが、ここのデザインはまだ模索中な感じがしますね。なにより質感とデザインがちょっと、、まあ好みの世界なんですが、なんだか弱々しく感じるのは自分だけでしょうか?ティアグラグレードの価格で、油圧STIレバーを試してみたかっただけにちょっと後ずさりしてしまいます。とはいえ新しい規格として「フラットマウント」を発表するなど、本格的にロードでも油圧化が進むのでしょうか?性能的に見たら明らかな優位性があるのは確かですが、ブレーキタッチとしてはワイヤードが好きだったりします。まあいずれにしてもバージョンアップはとてもワクワクします。スラムもフロントシングルを推してきたりと目が話せなくなってきました。そしてカンパの新しいグレードは?次回はそのあたりご紹介していきますよ。
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