春先という事もありますが、ここにきて新しいグループセットを投入してきました。グレード的にはミドルグレードとういう位置づけで、シマノのアルテグラあたりを狙って設定されているようです。ということは10万ほどでセット購入できるのかな?と考えてしまいますが、素材にアルミを多用しているという事で、かなりコストパフォーマンスを意識しているようです。大まかな発表を見ていくと、全体的には上位グレードの技術を採用し、アルミ素材で低コスト。というのが見えてきます。
エルゴパワーの基本的なコンセプトは同じです。カンパのエルゴに慣れ親しんでいる方には、デザインを見ただけでグリップしやすそうなのがわかります。この握りやすさに関しては昔から秀でていますね。手の小さい日本人であればなおさら、エルゴのグリップ感は良く出来ています。内部構造の問題だと思いますが、シマノのSTIはだんだんと小さくなりましたが、もうひと頑張りを感じずにはいられません。
良く見るとブレーキレバーとシフトレバーの間のパーツが大きくなっています。以前のカンパだとブレーキを握ると同時にシフターに当たり、カチッと音がなっていました。緩衝材も付いていましたが、あまり役に立っている感じはしませんでしたね。今回のポテンザは期待出来そうです。重量370グラム。
11速対応リアディレイラー。アルミを採用し、肉抜きがいくつか施されています。重量は211グラムとなり、個人的にはもう少し肉抜き出来るのでは?とちょっと感じてしまいます。アルミのアルマイトも、アルテグラ相当とするなら、もう少し高級感があってほしいかなと感じますが、実際の発売品を見るまではわかりませんね。
4アームを採用したクランクは754グラム。グループセットのなかでは、車体に組み込むにあたり、顔ともなるクランク。それだけにデザインは気になるところですが、どうでしょう?こればかりは好みなので、うまく言えませんが、新しさも伝統感も感じないのは筆者だけでしょうか?メンテナンス性が簡単になった事、チェーンリング交換可能などの機能はありますが、イタリアンデザインをあまり感じないのは気になります。システム的には下位グレードと同じ、パワートルクアクスルを採用しているようです。
一部で定評のあるカンパニョーロのブレーキシステム。実は個人的にも嫌いではありません。調整をしているとシマノのカチっとした動きや効きは素晴らしいですが、乗る事を考えた時には、リヤブレーキとフロントの役割の違いを、リヤはシングルピボットでうまくパワーバランスを作るという、乗り方を考えたカンパらしい仕様と考えていました。もちろん効き具合は、シューのセッティングなど色々ありますが。今回はデュアルにしてきましたね。これに関してはセットして乗ってみないとわかりませんが、剛性は高そうです。
どうやらフルシルバーのセットも出すようですね。このあたりは嬉しいラインナップです。最近は軒並みダークトーンが多く、フルシルバーのチョイスがティアグラかベローチェかとなっていたので、選択肢が広がります。現在出されている情報を見ていくと、コーラスの下に位置するグレードということで、おそらくは完成車ベースの拡販を考えているように感じます。かつてのフレームから組み上げるというマーケットは、完成車のコストパフォーマンスを考えると、かなりハイエンドな世界か、技量ある個人の世界のものになっています。多くのメーカーが完成車に飲み込まれている部分があります。90年代であればステイタスのあったパーツブランドもいつの間にか、大手メーカーのパーツブランンドになってしまっています。様々なものが買いやすくなり、便利になって汎用性をもつと同時に、専門性や希少性、プロスペックなどがだんだんと失われている気もします。いいことですが、寂しくもあり、できればカンパニョーロは汎用性ももちつつ、手に入れづらいハイエンドな商品を作り続けて欲しいと願っています。
各種スポーツバイク、自転車パーツの買取り
年式がそろそろ2016年モデルが出揃いはじめました。2015年モデルも高価買取対象ですが、2016年モデルは使用頻度も、おのずと少ないので、期待に応えるお買取りをさせて頂く自信がございます。様々な年式、グレードがあるスポーツバイク関連商品は、サイクルパラダイへ是非ともご相談ください。